種まきの前に、土壌づくり。結果ばかりを追い求めない。


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耕していない土壌に、いくらいい種を撒いても、芽は出てこないのです。ましてや腐った土壌だと、芽が出るどころか地中で腐ってしまうこともあります。私は、いい種が芽を出し、ちゃんと育っていくような土壌をつくるまでに10年近く費やしました。花が咲いたのは11年目のことです。

人はすぐに結果を求めたがります。大学駅伝なら箱根駅伝出場、シード権獲得、優勝など目に見える結果です。私も結果を求めすぎて3年目に失敗しました。土壌を耕すには、どうしても時間がかかるものなのです。

フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(原晋 著/アスコム)より

■青学を箱根駅伝2連覇に導いた原監督
今年のお正月はこのブログに書いた通り、例年のように箱根駅伝を観ていました。青山学院大学が2連覇。しかも全区間1位の完全優勝。「あれ、青山学院大って、箱根駅伝ではそれほど強かったんだっけ?」原晋監督のインタビューの明るいトークが印象的でした。

■陸上競技部としての成果でなく、人間教育の成果
個人的には、何も前歴がないゼロのところから、自分なりに研究や応用を重ねていった人の自伝を読むのが好きなので、監督の実力とともに書籍タイトルに興味持ちました。中国電力で営業職として働いていたという原監督。会社員時代の経験をもとにして、大学を卒業し社会に出てからも通用する人間教育をベースにした育成システム(土壌)を意識したそうです。それは従来の駅伝監督のやり方とは異色のスタイルとのこと。常識にとらわれず、自分なりのやり方を積み重ねたもの。それなりの年月をかけて築いた”育成プログラム”によって勝ち取った2連覇だそうです。”今の優勝メンバーが10年前に部員としていたとしても、優勝まではできなかっただろう”と言うほど、”環境づくり”にいかに注力してきたかが読み取れます。

■「自分で考える」癖をつけさせるシステム
読んでいて繰り返し出てくるのが「自分で考える」集団づくりということ。原監督は従来の監督像にありがちな「このやり方に従えば間違いない」という感じの一方的な指導方法だけではなく、選手自らが練習方法やコンディションの整え方などを考え取り組む姿を、ある程度の距離を保って成長を見守っているのが分かりました。そしてそれは、“育成システム”として、ムリ・ムラ・ムダがなく一定のサイクルとして行われいる点が参考になりました。もちろん、私が大切にしたい“考えを書き出すこと”も盛り込まれています。
私も仕事上では様々な提案をする立場でもありましたが、最終的には依頼相手が当事者意識を持って自分自身で考えること、というのが実現のために一番の大切なポイントだと思います。私は考えることを助け、実現する手助けをする立場。とことん聞き役にもなります。やはり「考える力を育てる習慣・環境」=土壌づくりが、自分の畑でもますます必要だと再確認しました。

★ぷち日記
今日は終日実家でゆっくりと過ごしました。家事一連に父親のちょっとしたお世話、読書タイムに三味線練習、そして、少々考えごとを。まだまだぼんやりとしていた仕事の課題について、たまたま見ていた雑誌の中にヒントのようなものを見つけて、ちょっぴり先が見えた気がしました。上手く言えませんが、こういう偶然?必然?って、面白いなーと思います。


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