私たちの頭の中は、銀河と同じ大きさだ。


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私たちは、舞台の上でなら、どこまでも行ける。どこまででも行ける切符を持っている。私たちの頭の中は、銀河と同じ大きさだ。
でも、私たちは、それでもやっぱり、宇宙の端にはたどり着けない。私たちは、どこまでも、どこまでも行けるけど、宇宙の端にはたどり着けない。
どこまでも行けるから、だから私たちは不安なんだ。その不安だけが現実だ。誰か、他人が作ったちっぽけな「現実」なんて、私たちの現実じゃない。
私たちの創った、この舞台こそが、高校生の現実だ。
幕が上がる (講談社文庫)』(平田オリザ 著)

■主人公のリーダーとしての成長ぶり
少しまた間が空いてしまいました。この小説の後半からの抜粋です。部長であり、この小説の主人公でもある高橋さおりは、高校演劇部の台本制作と演出を担当しています。「地区大会突破が目標」と言っていた生徒たちに、「学生演劇の女王」と言われた新任教諭の吉岡先生が「全国大会を目指す」とけん引します。改めてさおりたちは、この目標に対して、どう取り組むかオリエンテーションや合宿などを経て、作戦と研究を重ねて、大会を突破して、全国大会への切符を手に入れます。

■自分たちが描きたい作品とは
他校の演劇部の作品を観たりしながら、さおり自身が表現したい世界観について、自らも試行錯誤しながら、メンバーと共に作品を創り上げていきます。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしながら、自分たちが描きたいものが何か、問い続けたところで、さおりは腑に落ちる結論を見出すのでした。

■ギャップの幅
自分自身の中学時代や高校時代を重ねて読んだ作品。思い返すと、理想と現実とのギャップの幅は、今よりも大きかったなあー、何て思いながら読み進めました。良くも悪くも、適当な塩梅というのが分からずに、極端だったというか。その分、自分の今を作る経験という糧を積み重ねてきたのですね。選択肢どんどん広がっていく分、自分では決めきれない時もありました。助言を頂きつつも、中学の卒業アルバムにいただいた先生の言葉“自己決定をすること”というのが頭のどこかにあったことも思い出しました。さおり自身、最初は顧問の吉岡先生や部員たちがものさしだったところもありましたが、最後は自分自身の感性で演出をしていく成長過程が読み応えがありました。

☆ぷち日記
今週は連日撮影や取材の仕事が入り、やはり現場で調整や交渉をするにワクワクしました。スケジュールもほぼ予定通りだったけれど、もっと仕事の様子を見ていたい、社会見学の気持ちになりました。さてそれをカタチになるのが楽しみです。


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